会長挨拶
公益社団法人 和歌山県看護協会
会長 東 直子
新緑が目にも鮮やかな季節になりました。各施設では、それぞれ新人を迎え活気と緊張の日々をお過ごしのことと存じます。
今年に入っても新型コロナウイルスは依然と猛威を振るっておりますが、各地で新型コロナワクチン接種や治療薬の開発など急ピッチで進められ、コロナ終息に向けた大きな期待が寄せられています。これまでコロナ対応に携わっている医療従事者の皆さまや、行政はじめ最前線で尽力されている皆さまに深く感謝申し上げ敬意を表します。
新型コロナウイルスによる大きな変化に戸惑いながらも、令和3年度事業も、理事会や各委員会・各支部活動等のご活躍により、順調に進めることができました。皆さまには、看護協会の事業活動に深いご理解とご協力を賜り、心からお礼申し上げます。令和4年度総会では、その活動報告とともに、令和4年度事業計画(案)を提案させていただきます。
本年の総会については、新型コロナ感染症対応のため、会員の皆さまには出来る限り事前の委任状提出をお願いし、規模を縮小して看護研修センターとWebで開催することとしました。本来なら、多くの会員の皆さまのご参加のもと、決議事項のご審議と合わせ、 直接日頃の協会活動をご報告し、ご意見をお伺いする大変よい機会にもかかわらず、このような開催形態となり、お詫び申し上げるとともにご理解を賜ればと存じます。また、ご希望の方ついては、オンデマンド配信を考えております。
和歌山県看護協会は公益社団法人となり、11年目を迎え、「県民の健康な生活の実現」に向けて更なる事業の充実が求められています。県民誰もが、「住み慣れた地域で安心して適切な医療を受けられる社会」を実現するためには、看護職を軸にした多職種連携がますます重要です。このような状況の中、看護職能団体である本協会は、看護職の役割を認識し、行政はじめ関係団体との連携を密にし、事業の推進に取り組んでまいります。
今年度も、「教育と研鑽に根ざした専門性に基づき看護の質の向上」、「看護職が生涯を通して安心して働き続けられる環境づくり」、「人々のニーズに応える看護領域の開発・展開」の3つの使命として、6つの事業計画を策定しました。今後徐々に様々な活動が可能となると思われますが、完全な終息が容易に見通せない中で、従来通りの活動が可能な状況になるかはまだ不透明です。 協会としては、今後の状況の推移を見ながら、オンライン会議システムの活用 なども含めて、できる限り皆さまに対するサービスを図るよう努めてまいりたいと考えております。会員の皆さまからも今後の協会活動の進め方について、ご意見・ご提案があれば遠慮なく賜りたく存じます。
予想を遥かに超える勢いで変革が進む中、取り組む課題が山積みしていますが、これからの医療・看護を取り巻く社会変化をしっかり見据えて、役職員一同力を合わせて期待される協会作りに努めてまいりますので、今後も皆さまのご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。
令和4年度 重点事業
- 看護実践能力及び専門性の強化
- 働き続けられる環境づくりと人材確保定着の推進
- 県民の健康な生活の実現の推進
- 地域包括ケアシステムの構築と推進
- 保健師活動の体制整備と機能強化
- 助産実践能力強化とその体制整備
令和4年6月27日