公益社団法人和歌山県看護協会

医療安全管理室　伊都　香

10年ぶりに医療安全管理者として活動することになり、改めて当院のインシデントを眺めてみますと、相変わらず患者間違いが発生しているのが目に付きました。同室者への食事の配り間違い、内服介助の患者間違い、電子カルテの患者入力間違い、等々。「思い込んで、慌てていたので、確認せずに実施してしまった。」という要因が並びます。これは10年前とほとんど変わりません。

患者間違いは医療者側に原因があります。お名前の確認は、患者安全の基本です。
そこで、平成29年度和歌山ろうさい病院医療安全目標“患者間違いゼロ”を掲げ奮闘しています。目標達成のための取組みの一つとして、平成29年10月～平成30年1月を医療安全強化月間としました。

目的：患者・地域住民との情報共有と患者・地域住民の主体的参加の促進。
方法：患者に自ら、名前を名乗っていただく。

実施事項：【患者の主体的参加を促進するポスター掲示】

【外来診察番号表示の電光掲示板テロップ表示】

ここにテロップが流れます

実施事項：【患者の主体的参加を促進するポスター掲示】

外来診察室
救急診察室	病棟面談室

今後も患者参加型の氏名確認を行い“患者間違いゼロ”を目指していきたいと考えています。

独立行政法人　労働者健康安全機構　　和歌山ろうさい病院
医療安全管理室　　伊都　香（いと　かおり）