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第9回 有田市立病院「転倒転落防止対策」

(更新日:2017年5月2日)

当院では、平成22年10月に医療安全対策室を設置し、専従の医療安全管理者が配属されました。平成28年4月に組織改造が行われ医療安全対策室が、感染制御部(感染制御室)と医療安全管理部(リスク管理室、医療相談室)に分かれました。

近年当院へ入院される患者さんは、高齢化が進み平成27年度入院患者の平均年齢は73.3歳でした。高齢の患者さんは、入院による環境の変化でせん妄の発症・認知症の増悪など転倒を起こすリスクが高くなります。

有田市立病院
医療安全管理者 古川さゆ

転倒・転落事象が発生した場合は「転倒・転落 初期対応フローシート」に基づき対応と観察を行い異常の早期発見に努めています。頭部打撲時は全例頭部CT検査を行うように医師に協力をお願いしています。また、リスク管理室の下部組織であるセイフティマネジメント部会はベッド・床頭台・チェストの固定ができているか定期的にチェックを行い、備品が動き転倒につながることを防ぐ活動にも取り組んでいます。毎週開催する「医療安全カンファレンス」では報告された転倒・転落事象の検討を行い、より良い対策ができるよう取り組んでいます。転倒・転落は、患者さんの思いもよらない行動で対策が追い付かず転倒する事象があり、なかなか減りません。今年度より導入したインターネット配信研修を活用し、転倒転落に対しての院内研修を開催しました。今後も転倒転落予防のため、多職種で協力して取り組んでいきます。